卓越生の研究と言われるNLPは、
優れた人が、なぜ優れているのか、
その人、本人も気づかない
「考え方」「戦略」、
「価値観」や「世界観」といった
リソースを凡人が取り入れ、
高いパフォーマンスを加速的に
生み出すスキルとして誕生しました。
最初の天才たちとして挙げられるのが、
- フリッツパールズ
- バージニアサティア
- ミルトンエリクソン
です。
その最初は、
フリッツ・パールズをモデルとして
スタートしました。
これは、バンドラーとグリンダーと
二人の伝説の他、
開発グループメンバーのお一人、
ロバート・ディルツさんに
教えていただいたことで、
通常は知ることができない
貴重なお話になると思います。
鍵はリチャード・バンドラーでした。
著者:足達 大和 全米NLP協会認定 NLPマスタートレーナー |
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当メディアサイトの運営元である「NLP-JAPAN ラーニング・センター」の専属トレーナー。 NLP-JAPANラーニング・センターとは、日本最大手の「NLP総合スクール」で、NLP業界の世界5大組織と連携。日本で唯一、NLPの基礎から大学院レベルまでの学びを提供している日本最高峰のNLPトレーニング機関。 |
バンドラーのモデリング
最初は、バンドラーのモデリングの話です。
バンドラー自身がフリッツ・パールズのワークショップや本を貪り、自分自身を受容し、変化させようと陶酔していた頃、
「門前の小僧 習わぬ経を読む」ではありませんが、
いつの間にか、パールズの着眼点や発想、セリフや言い回しなど、何度もその情報に触れる機会があったので、
意識的、また無意識的に次に何を言い出すか、文章なら、次にどんなメッセージを書き出していくのか、そんなセンスが身についていたとのことです。
パールズをモデリングしたエピソード
バンドラーは、若い時にパールズの本の編集を行なっていたのですが、ある本を作成中にパールズが他界してしまい、その本の制作は中止になったそうです。
普通は残念、と思うところなのですが、この時バンドラーは、
「彼なら残りはこう書く」、
と言い出して最後まで仕上げた、という話をロバートさんに教えていただきました。
小説家やコピーライターの世界でも言われることですが、まずはそのまま写経のように書き出してみるという練習があるそうで、
- なぜここで句読点を入れるのか、
- なぜここで改行するのか、
- なぜここで段落を作るのか、
といった、最初は理由がわからないまま書き写すそうです。
もちろん、初めは、自分の脳の情報処理とは違うので、違和感を持つのですが、
何度も何度も書いていくとある時、その著者や作者の意図や世界観がすっと入ってくる、または浮かんでくると言われています。
落語や芸人と言われる世界でも師匠が演者となってやっている時、ステージの横で、師匠の芸を何度も五感を使って体験します。
私も講演や研修など、人前で話す活動をしていますが、20代の時に「この講師すごいなぁ」とメンター的師匠がいまして、その講座を運営スタッフとして担当していました。
つまり、門前の小僧だったわけです。
師匠がこの話になると音響はこの曲を流す。
また、このフレーズを師匠が言ったら照明を暗くする、など、盗もうと言うより、運営を確実に進める意識だったのですが、集中していたんでしょうね。
不思議なもので、いつの間にか、私自身が登壇すると、その先生の癖と言いますか、言い回しや抑揚やジェスチャーが似ていると、他のスタッフに言われました。
今思うと、あれもモデリングだったんだなぁあと、思う次第です。
お話を戻すと、
バンドラーもそうで、パールズだったら、このパターンで進めるというのがわかってきたのだと思います。
おそらく程度の差こそあれ、私たちも、「あの人はきっとこう言うだろう」、というのはご経験としていると思います。
それをバンドラーの場合は、パールズがモデルとなり、違いを生み出す違いを見出したわけです。
ジョン・グリンダーのモデリング
ここからが重要です。
実はパールズとバンドラーの話は、ここでは終わりません。
もう1人の開発者、ジョン・グリンダーこそ、最初にモデリングの実験を行った1人です。
行ったというより、被験者そのものでした。
ジョン・グリンダーは言語学の教授でしたが、その前は実はCIAの諜報員、つまり『スパイ』としての活動に従事していました。
(これを聞いた時には、正直驚きました。)
スパイというのは、映画やドラマ、またニュースでしか見たり聞いたりしなかったのですが、ご想像してわかるように
情報をもつ組織に、何食わぬ顔で潜入し、正体が気づかれないように立ち居振る舞いを装うことが必要になってきます。
まさにモデリングです。
そのリソースを使って、バンドラーはある実験をしたそうです。
その実験とは、
パールズの言い回し、話の構造、ワークのプログラムをパターン化し、それをグリンダーに教え、心理的なワークショップを開きました。
つまり専門外の素人グリンダーが、心理的なワークショップをリードしていったわけです。
そして見事に成功させました。
通常は、心理に精通したり、臨床の経験などが必要になってくるのですが、
スパイ活動でなりきることに慣れていたグリンダーは、ものの見事に成功させたわけです。
俳優や役者のように演じるというより、バレないようになりきる、この感覚がモデリングでは大切だなぁと勉強になりました。
まとめ
この話を聞いて、正直驚いたのですが、ロバートさんには、この他にもいろんなことを教えていただいています。
NLPそのもののお話とは別にその背景も含めてです。
刺激の連続です。
では、また!
足達大和
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